ワードでワイルドカードで検索と置換
こんにちは、 篠原です。
今日は、Wordで検索の方法で、ワイルドカードでの検索の方法です。
ワイルドカードを使って文字列を検索する。
ワイルドカードとは何でしょうか?
よく使うのが、ファイル名の検索で、「*(任意の文字列)」「?(任意の一文字)」がありますが、例えば、
- filename*.xlsと指定したとすると、filename001.xlsやfilenameabc.xls、filenamex.xlsなどが一致することになります。
- ?name.docと指定すると、aname.docやxname.docは一致しますが、abcname.docは一致しません。
という風に、文字そのものを指定するのではなく、文字の数や、文字の位置などを記号や文字で表現して検索文字を指定します。
では、早速検索して見ましょう。
検索の手順は、ワードで検索と置換をしてみるを参考にしてください。
任意の文字列を指定して検索する
今回の検索したい文字列は、「ヘツダー」と「フッター」が検索してみます。。
サンプル文書の中に「ヘッダー」と「フッター」入力されています。
ワイルドカード検索では、両方が一緒に検索されればOKです。
この二つの文字列の特徴を見ると、
- 4文字である
- 2文字目には「ッ」が有る
とすることが出来ます。
図1-1 「検索と置換」ダイアログボックスが表示されますので、「検索する文字列」として、「?ッ??」と入力します。これは、1文字目は任意の文字で、2文字目に「ッ」があり、3,4文字目は任意の文字で、合計で4文字あるよ、と言う事を表しています。
図1-2 「ワイルドカードを使用する」にチェックを付けます。
図2-1 検索結果として、「ヘツダー」と「ヘッダー」が検索されています。
文字コード表は
さて、ワイルドカードによる検索は他にも沢山ありますので、いくつかの指定方法を列挙しておきます。
表記方法 | 表示例 |
---|---|
[A-Za-z] | 半角英字の大文字と小文字 |
[A-Za-z] | 全角英字の大文字と小文字(アルファベットは全角文字で入力します) |
[!A-Za-z] | 全角英字の大文字と小文字以外(アルファベットは全角文字で入力します) |
[ -゚] | 半角カタカナ |
[ァ-ヶー―‐] | 全角カタカナ |
[0-9] | 半角数字 |
[0-9] | 全角数字(数字は全角文字で入力します) |
[0-90-9A-Za-zA-Za-z] | 全角半角英数字(数字とアルファベットは全角文字と半角文字で入力します) |
カタカナだけを検索する
カタカナの検索を試してみましょう。
図3-1 「検索する文字列」に[ァ-ヶー-―]と入力します。
図3-2 「ワイルドカードを使用する」にチェックを付けます。
図3-3 「検索する場所」をクリックし、「メイン文書」を選択します。
これから次に行えることは、全角文字のカタカナを選択しているので、これを半角カタナカに変換して見ます。
「検索と置換」ダイアログボックスは閉じます。ここで、ワードの文書部分をクリックしてはいけません。文字列の選択状態が解除されてしまいます。
図5-1 「ホーム」タブの「文字種の変換」ボタンをクリックします。
図5-2 「半角」を選択します。
この例では、カタカナを選択、変換しましたが、数字やアルファベットも同じような要領で、変換することができます。こうした操作は、多人数で入力したデータを集約して一つのデータのまとめるときは、同じ単語でも入力されたデータは大文字や小文字、全角や半角が混じったデータになりがちです。こうした状態を統一してしまうのにとても便利です。これだけでも覚えておくと、とても仕事がはかどるのではないでしょうか。
数字だけを検索する。
数字の検索を試してみましょう。
図7-1 「検索する文字列」に[0-90-9]と入力します。
図7-2 「ワイルドカードを使用する」にチェックを付けます。
図7-3 「検索する場所」をクリックし、「メイン文書」を選択します。
これから次に行えることは、全角と半角の数字を選択しているので、これを全て半角数字に変換して見ます。
「検索と置換」ダイアログボックスは閉じます。ここで、文書内をクリックしてはいけません。文字列の選択状態が解除されてしまいます。
図9-1 「ホーム」タブの「文字種の変換」ボタンをクリックします。
図9-2 「半角」を選択します。
図11-1 この他にも文字列の桁数を指定することも出来ます。
例えば、数字の検索で、
[0-90-9]とすれば、
数字は全て検索されますが、
[0-90-9]{3,}と入力すれば、
3桁以上の数字だけが選択されます。
図12-1 また、指定した文字を否定する方法もあります。同様に
[0-90-9]は
数字のみを選択ですが
[!0-90-9]と
入力すれば、数字以外と言う事になり、数字以外の文字列が選択されます。「!」を先頭に付けるだけですから覚えやすいですよね。
ワイルドカードでの検索の詳しい情報は、マイクロソフトの以下のサイトを参考にしてください。
正規表現を使用して文字列を検索および置換する (高度)
このワイルドカードを使っての検索は、とても奥が深いです。これだけで、本が一冊書けてしまえるくらいのボリュームがあります。しかし、全て覚えるのは大変ですので、例で示した検索と置換方法を覚えるだけでも、十分に役に立つと思います。
以上で、ワードでの検索で、ワイルドカード検索の仕方は終わりです。
次回は、特殊文字使用した検索の仕方を解説します。
ワードで検索:ワードで検索と置換をしてみる
ワードで検索:ワードであいまい検索と置換
ワードで検索:ワードで書式や特殊文字で検索と置換
も参考にしてくださいね。
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