エクセルのフィルター(日付)を使う
こんにちは、市民パソコン教室北九州小倉校の篠原です。
今回は、エクセルのフィルター(日付)を使う。
フィルターというと、エアコンや掃除機についている細かな誇りをからめとってくれるもが思いつきますが、エクセルで言うフィルターとは、大量にあるデータから指定した必要なデータを絞り込んで表示してくれる機能のことです。
この操作は、マイクロソフトOfficeのエクセル2013を使用します。
この他に、数値を扱う場合や文字列を扱う場合には、それぞれのデータの性格によりフィルターの指定に違いがありますので、このことについては、別にそれぞれ分けて説明することにします。
日付にフィルターをかける
日付は年月日に分けることが出来ます。フィルターも年月日に分けて操作することが出来ます。
- 図1-1 まず、フィルターを適用したい表の中にカーソルを置きます。例の図ではA2を選択します。
- 図1-2 「データ」タブをクリックし、「並べ替えとフィルター」グループの「フィルタ」をクリックします。
- 図1-3 表の先頭行のタイトルの右横に▼マークが表示されます。
- 図2-1 日付のフィルターを確認して見ます。「日付」の右横に有る▼マークをクリックします。
- 図2-2 選択された列に有る日付のデータに関する情報が表示されています。例では、2013年の5,6,7,8月の情報があることが分かります。
- 図5-1 例えば、2013/5/28を選択して見ます。まず、「日付」右横の▼マークをクリックしフィルターメニューを表示させ、「すべて選択」左横の「チェックボックス」をクリックして、チェックボックスを外した状態にします。(ここポイントですね)
- 図6-1 5月の左横のチェックボックスをクリックしチェックを外します(ここでチェックを外すのは5月分のデータが全部選択された状態になっているため、その選択を解除するためです)。
5月の左横の+マークをクリックします。
28日の左にあるチェックボックスをクリックします(ここで5月のチェックボックスが黒くなっているのは、5月の中にあるデータのどれかがフィルターの条件として選択されていることを示しています。何も選択されていない場合は白い四角になり、全てが選択されている場合はチェックマークが付きます。また、チェックボックスの左に+マークが有るのは、時間に関する情報が有るためです。興味のある方は+マーククリックして見てください)。
- 図7-1 2013/5/28日に該当するデータだけが表示されました。フィルターの指定がされると、「日付」の右横の▼マークが、漏斗の形に変わります。これで、どの列にフィルターが指定されているかが一目で分かります。
- 図11-1 「オートフィルタ」ダイアログボックスが表示され、日付の範囲が指定できるようになります。
ここでは、2013/5/13と2013/5/19と日付を入力します。日付右横の「日付の選択」ボタンをクリックするとカレンダーが表示され、そこから日付を選択することも出来ます。
日付の選択ボタンの右には「以降」「以前」という選択リストがあります。今回は「指定範囲内」としましたので、既定値でこのように設定されています。さらに、「AND」「OR」の選択肢がありますが、ここも既定値で「AND」が選択されています。
条件としては- 日付は2013/5/13以上
- かつ(AND)
- 日付が2013/5/19以前
という条件となり、この日付の「指定範囲内」ということになります。
この条件指定を活用すれは、更に選択リストにない範囲指定も出来てしまいます。
- 図11-2 「OK」ボタンをクリックします。
- 図13-1 ここまで、指定したフィルタを解除するには、「日付」右横の▼マークをクリックして、「'日付'からフィルターをクリア(C)」を選択すれば解除されます。ここでフィルターが適用されていた項目の右横に有った漏斗のマークは▼マークに戻ります。
フィルターが適用されている状態では、フィルターの条件に一致したデータだけが表示されています。では、一致しなかったデータはどうなっているかというと、画面上では見えなくなっているだけで、削除されてしまったわけではありません。図12-1の行番号のところを見ると、行番号が連続していないことで確認できます。
フィルターのデータをコピー貼り付け
さて、こうして絞り込みが行われたデータを集計したい場合は、どうしたらいいでしょうか。これについては、SUBTOTAL関数の使い方のところで集計方法を解説していますので、そちらをご覧ください。
また、この表示されているデータをコピーすれば、他のシートで加工することも可能です。
コピーと貼り付けはしっかり覚えておきましょう。
ここではショートカットを使って操作します。
- 図15-1 「Ctrl」+「C」キーを押します。
(「Ctrl」キーを先に押したまま「C」キーを押すということです。「C」キーを先に押してはいけません。アクティブセルにデータが入力されてしまいます。「+」も入力しません。これは、解説を書くときの慣習ですから覚えておきましょう) - 図15-2 これでコピーが出来ました。次は貼り付けですが、コピーの状態をよく見ると、不連続になっている行間には破線が有るのが分かります。これは、現在見えているセルのみが選択されていることを表しています。(ここポイントです)
- 図16-1 別のシートを開き、貼り付けしたいセル位置をクリックし、貼り付けを実行します。「Ctrl」+「V」キーを押します。
データが貼り付けられます。行番号を見ると、コピー元のフィルターがかかったデータとは違い行番号は連続しています。つまり、見えていたデータだけが貼り付けられたことが分かります。
これで、フィルターで選択されたデータだけを自由に加工することが出来ます。
補足
コピーと貼り付けは、フィルターのかかっている範囲に貼り付けをした場合は、見えているセルにしか貼り付けがされませんので注意が必要です。フィルターを解除して見ると、貼り付けた範囲で見えていなかった範囲には貼り付けが行われていないのが確認できます。また、見えていない範囲を含むセルの内容を「DEL」キーで削除した場合は、見えていないセル範囲のデータは残ります。
以上で、エクセルのフィルター(日付)を使うは終わりです。
次回は、フィルター(数値)について解説します。
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