セルに名前を付ける Part1

こんにちは、市民パソコン教室北九州小倉校の篠原です。


今日は、Excelで使えるセルの名前の利用についてです。

セルに名前を付ける

「A1」だってセルの名前です。

Excelには既定では、セルにA1....XFD1048576までの名前が付いています。でもこれでは、表を作って、計算式を入力して、式が沢山になってくると、セルの意味や、セルの範囲がどういう種類のデータなのか、分りにくくなって来ます。
そこでExcelには、そのセルが人間が見て、何を表しているのか分りやすくするために「セルの名前」を「A1」などとは別につけることができます。もちろん、「A1」という名前は、「セルの名前」を付けても使用することができます。
 では、その使用方法です。Excel2010での使い方で見てみましょう。

名前に使える文字

  • 名前の先頭の文字は、英字、ひらがな、半角・全角カタカナ、漢字、アンダースコア―、¥でなければなりません。
  • 名前の2文字目以降は、1文字目で使える文字と、ピリオド、数値、記号の一部(演算子になるものは指定できない様です)
  • 英字の「C,c」「R,r」は一文字だけでは名前としては使えません。空白も指定できません。
  • 規定となっている、セル名「A1....XFD1048576」を名前として定義することはできません。
  • 名前の文字数は、半角で255文字までです。
  • 英文字の大文字と小文字は区別されません。

セルの名前の種類

  • ひとつのセルに付ける
  • 複数のセルに付ける(セルの範囲)
  • 定数に付ける

ひとつのセル又は、セルの範囲に名前を付ける

図1-1 名前を付けたいセル又はセルの範囲を選択します。(例では「B1」)
図1-2 「名前ボックス」をクリックし、付けたい名前を入力し、「ENTER」キーを押します。
以上で、ひとつのセル又は、セルの範囲に名前が付きます。


セルに名前を付ける


図2-1 名前の使い方としては、計算式の中で「A1」などのセルの名前の代わりに「税率」という分りやすい名前として使用することができます。


名前を使った計算式


別の方法で名前を付けることができます。


図3-1 名前を付けたいセルをクリックします。(例では「B1」)
図3-2 「数式」タブをクリックします。
図3-3 「名前の定義」ー「名前の定義」を選択します。「新しい名前」ダイアログボックスが表示されます


数式タブの名前の定義ボタン


図4-1 「名前」テキストボックスに、付けたい名前を入力します。
図4-2 「範囲」リストから名前が有効となる範囲を選択します。
「ブック」を選択すると、指定した名前は、全てのシートで使用することができます。
「sheet1など」を指定すると、そのシートだけで使用することができ、他のシートではそのままの名前では使用することができません。
コメントはその名前を簡単に説明する文を入力します。(省略しても構いません)
図4-3 参照範囲は、図3-1で選択した範囲が自動的に設定されています。
図4-4 もし、参照範囲が間違っている場合は、右端のボタンをクリックして、参照範囲を修正します。


新しい名前ダイアログボックス


図4-4-1 「新しい名前:参照範囲」ダイアログボックスが表示されるので、該当するセル又は、セルの範囲を選択します。
図4-4-2 右端のボタンをクリックします。元の新しい名前設定の画面に戻ります。
図4-5 「OK」をクリックします。


セルの名前:参照範囲の選択


図5-1 もし同じ名前がある場合は、このダイアログボックスが表示されるので、「OK」を押します。名前を変更して図4-5「OK」を押しましょう。


セルの名前:同じ名前がある場合のエラー


図6-1 また、名前に使用できる文字列に誤りがある場合は、このダイアログボックスが表示されるので、名前に使用できる文字の規則に従って名前を決めましょう。


セルの名前命名規則のエラー

以上で、名前の設定ができました。

以上2通りの名前の設定方法をやってみました。
名前の使い方は、次回にやってみることにします。
では、パート2までお待ちください。



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