文字列を数値に変換する

こんにちは、 篠原です。


今日は、文字列として認識されてている数字を、数値に変換する方法です。

文字列から数値変換には「Value」関数を使う

 文字列を数値に変換って、何か変だと感じる方がいらっしゃると思います。
 簡単に表現すると、Excelでは、見た目は数字でも、一部計算に使えないものが有ります。それが文字列です。

図1-1 例えば、図の例の様に入力してみてください。
文字列の入力

 入力後の見た目は、100という数字にしか見えません。
図2-1 しかし、セルA1は文字列として認識され、計算をしたときにうまくいかないことがります。
図2-2 セルA2は数字として認識されています。
 これらは、データには「型」があるということを示しています。ここでは詳しい解説はしませんが、Excelは計算のできる文字と、そうでない文字(数字)をきちんと見分けているということです。
文字列と数値

 今日の課題の、文字列を数値に変換するということは、正確には、数字のように見える文字列を、計算のできる数字に変換するということです。ですから、どんな文字でも数字に変換できるわけではありません。「あいうえお」を「12345」なんて変換はできないということです。
 前置きが長くなりましたが、データベースソフトを扱う場合は、このデータの「型」という考え方がとても重要になってきます。そんなことがあると言う事は覚えておいた方がいいでしょう。
 さて、いよいよ「Value」関数を使って文字列を数値に変換します。記述形式は以下のとおりです。

=Value(文字列)
 文字列:セルのアドレス A1 や 100 などの文字列、結果が数値を表す文字列になる計算式などを指定することが出来ます
     

図3-1 セルA3に=Value(A1)と入力します。これは、セルA1にある文字列を数値に変換してね、と言う事です。
VALUE関数

図4-1 セルC3の様に、計算をしてみるとうまく計算が出来ています。
 この例では、1行目は、A1が文字列ですので、計算がうまくできていません。
 2行目は、A2とB2はどちらの数値ですので、計算がうまくできています。
 3行目は、Value関数を使ってセルA1を数値に変換して、計算していますので、計算はうまくできています。
Value関数と計算

 C列の計算式は、今回「SUM」関数を使いました。「SUM」関数の場合は、文字列を含んだセル範囲を指定した場合は、文字列は計算から除外されます。
 ところが、セルC1に=A1+B1と入力してみてください。Excel2010では、計算出来てしまいます。このように、計算できる場合と、出来ない場合がありますので、注意が必要です。

 以上で、文字列を数値に変換するについては終わりです。





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