エクセルのテーブル(スタイルオプション)を使う

こんにちは、市民パソコン教室北九州小倉校の篠原です。


今日は、エクセルのテーブル(スタイル)についてです。


この操作は、マイクロソフトOfficeのEXCEL2013で行います。


フィルター機能について以前に解説しましたが、このフィルター機能を少し便利にしてくれる機能がテーブルです。

指定範囲をテーブルにする

  • 図1-1 図のようなサンプル表を準備しました。ダウンロードはこちらからできます。

エクセルのテーブル(スタイルオプション):サンプル表

  • 図2-1 今回は「ホーム」タブの「スタイル」グループの「テーブルとして書式設定」をクリックします。
  • 図2-2 他に、「挿入」タブの「テーブル」グループの「テーブル」ボタンをクリックしてもテーブルを設定できます。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルの設定

  • 図3-1 テーブルのスタイルリストが表示され、これからスタイルを選択します。今回は「テーブルスタイル(中間)11」を選択します。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルスタイルの変更

  • 図4-1 「テーブルとして書式設定」ダイアログボックスが表示されます。「テーブルに変換する範囲を指定してください」テキストボックスにセル範囲を指定します。既定値が設定されていますので、ここではこのまま「OK」ボタンをクリックします。
     テーブル機能を使う場合は、テーブル範囲の先頭行に項目名になる行を準備しておくことをお勧めします。後の操作で項目名が分かりやすくなります。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブル設定の確認

  • 図5-1 選択した範囲にテーブルのスタイルが適用され、フィルターボタンが表示されました。ここで注意したいのは、スタイルが適用される時、先にセルの書式が設定されている場合は、それが優先されることです。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルスタイルとユーザーの書式設定

  • 図6-1 書式の優先されることを確認して見ます。A1セルの左端部分にマウスカーソルを置きます。マウスカーソルが右向きの黒矢印に変わります。ここでクリックするとテーブル範囲内の一行が選択できます。
    「ホーム」タブの「フォント」グループの「塗りつぶしの色」ボタンから、「オリーブ、アクセント3、黒、基本色25%」を選択します。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルにユーザーの書式設定をする

  • 図7-1 セルの色を変更することが出来ました。スタイルよりもユーザーの設定した書式が優先されることが分かります。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルにユーザー書式設定の結果

  • 図8-1 セル範囲をテーブルに設定すると、「テーブルツール」の「デザイン」タブが表示されます。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルツールの表示



テーブルの便利機能(テーブルのスタイルオプション:集計行)

  • 図9-1 ここからは、テーブルの便利な機能を見ていきます。
    まず、「テーブルツール」の「デザイン」タブの「テーブルスタイルのオプション」グループから「集計行」をチェックします。
  • 図9-2 最下行に「集計」行が追加されます。
  • 図9-3 一番左の列には「1001」の表示があります。これは、この列のデータの個数を表しています。
  • 図9-4 図9-3の数式を見るとSUBTOTAL関数(SUBTOTAL関数の使い方参照)で個数の集計を行っていることが分かります。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルの集計

  • 図10-1 図9-3の集計が行われているセルをクリックすると、セルの右横に▼マークが表示されます。▼マークをクリックすると、集計の方法の選択リストが表示されます。
  • 図10-2 「合計」を選択します。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルの集計の仕方

  • 図11-1 合計が表示されました。この合計は、現在表示されている行に対する合計で、非表示の行は集計対象にはなりません。エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルの集計の仕様

  • 図12-1 図11-1の計算式を確認します。SUBTOTAL関数(SUBTOTAL関数の使い方参照)で「金額」列の合計が指定されいるのが確認できます。


    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルの集計はSUBTOTAL関数

テーブルの便利機能(テーブルのスタイルオプション:行・列の表示方法)

  • 図13-1 「テーブルのスタイルオプション」グループの中には、行や列に対する設定があります。
    • 見出し行:行の先頭を見出しとしている場合、その表示と非表示を切り替えます。(デフォルト設定)
    • 縞模様(行):行の縞模様表示・非表示の切替です。(スタイルで、縞模様のあるスタイルを選択した場合に有効です。)
    • 最初の列:テーブル範囲の最初の列のセルを、タイトル行と同じ色で塗りつぶします。
    • 最後の列:テーブル範囲の最後の列のセルを、タイトル行と同じ色で塗りつぶします。
    • 縞模様(縦):列の縞模様表示・非表示の切替です。(スタイルで、縞模様のあるスタイルを選択した場合に有効です。)
    • フィルターボタン:タイトル行に表示される、フィルターボタンの表示・非表示を切り替えます。非表示になった場合でもフィルタが設定されている場合は、フィルターの状態は維持されます。


      エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルのスタイルオプション:行。列関係

テーブルの便利機能(行・列の追加・削除やタイトル行)

 テーブルを設定すると、テーブル内への行や列の追加も便利になります。

  • 図14-1 行を追加した場合は、スタイルを設定していると、縞模様が崩れることなく行・列の追加削除が行えます。
  • 図14-2 例として3行目(2013/7/20・・・縞模様の薄い行)を削除します。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルのスタイルオプション:行列の追加削除とタイトル行

  • 図15-1 削除の結果、書式は維持されて縞模様の濃い行が連続して並ぶことはありません。これは列に対しても同様です。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルのスタイルオプション:行の削除

  • 図16-1 テーブル範囲の「最後の列」の右隣の列にデータを入力すると、自動的にテーブル範囲に追加されます。「最初の列」の左隣にデーを入力してもテーブル範囲に追加されることはありません。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルのスタイルオプション:列の追加

  • 図17-1 集計行の直前に行を追加した場合には、スタイルオプションで追加された集計行の合計などの計算式は、追加行もきちんと計算に加えてくれます。ただし、最後の列の右隣に列を追加をした場合には、計算式の補正は行われないので注意が必要です。
     行の追加は、追加したい行の後(前でも可)で右クリックし、メニューを表示させ、「挿入」・「テーブルの行(上)」(または「テーブルの行(下)」)をクリックします。
  • 図17-2 行が追加されます。計算式の機能を確認するため、項目「地域」にデータを入力すると、結果が1000→1001に変わり、計算式は正常に機能していることが分かります。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):追加行の計算式の補正

  • 図18-1 テーブル範囲の先頭行とタイトル行にすると、スクロールした場合には、先頭行が常時表示されるようになります。
    エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブルのスタイルオプション:タイトル行



テーブル設定の解除方法

図19-1 「テーブルツール」・「デザイン」タブ・「ツール」グループの「範囲に変換」ボタンをクリックします。
エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブル設定の解除

図20-1 「テーブルを標準の範囲に変換しますか」と確認ダイアログボックスが表示されますので、「OK」ボタンをクリックします。これでテーブルの設定は解除されます。スタイルの書式や計算式はそのまま残ります。書式は残りますが、ここまで解説したテーブルの機能は失われます。
エクセルのテーブル(スタイルオプション):テーブル設定解除の後

 以上で、エクセルのテーブル、主にスタイルについて解説しました。

 次回は、テーブルの「ツール」について解説します。




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