2013.06.07
カテゴリ:EXCEL
エクセルのテーブルツール(重複削除とスライサー)について
こんにちは、 篠原です。
前回は、テーブルのテーブルスタイルオプションについて解説しました。
今回は、テーブルのツール(重複削除とスライサー)について解説します。
操作には、マイクロソフトOfficeのエクセル2013を使用します。
テーブルから重複データを削除する
テーブルの中に、重複したデータが入力されている可能性がある場合、並び替え機能を使って上下に同じデータがないかを目視して探してはいないでしょうか。重複が許可されないデータ群から手作業的な駆除作業は非常に神経を使うし、見落としの原因にもなりますよね。
テーブルの重複削除機能を使えば、これを簡単に行うことが出来ます。
- 図2-1 「重複の削除」ダイアログボックスに、項目名の一覧が表示されます。
- 図2-2 ここで、重複しているデータを削除したい項目にチェックを付けます。(デフォルトでは、全ての項目にチェックマークが付いています。)
重複のチェックは、項目名にチェックのついた項目がすべて一致した場合に「重複」と判断されます。
例えば、「日付」と「商品C」にチェックを付けたとすると、「日付」と「商品C」が同じ場合に「重複」していると判断します。たとえ同じ日付でも、商品Cが違えば、「重複していない」と判断します。
さらに項目が増えた場合も同様です。それぞれの条件がすべて一致したものが「重複」と判断されるわけです。
例として、「日付」「商品C」「数量」が重複しているデータがどれだけあるか見てみます。
- 図3-1 チェックの結果が表示され、このテーブルには78件の重複データがあることが分かります。ここで「OK」ボタンをクリックするとデータ削除されます。この処理はキャンセルすることが出来ませんので、実行には十分注意してください。失敗が分かった場合は、「元に戻す」で処理をやり直しましょう。
テーブルのスライサーを使う
スライサーは、前にフィルターについて解説しましたが、そのフィルターの条件指定を別ウィンドウで出来るようにする機能です。
- 図4-1 まず、表の一番最後に(例の表では、A993)カーソルを移動しておきます。これは、表の途中にスライサーのウィンドウが表示されている場合、スライサーの実行をしてテーブルにフィルターがかかった場合に、行が非表示になることによりスライサーのウィンドウが見えなくなってしまうことを防ぐためです。
- 図4-2 「テーブルツール」の「デザイン」タブの「ツール」グループの「スライサーの挿入」ボタンをクリックします。
- 図7-1 テーブルを日付で絞り込みを行う場合は、日付のウィンドウに表示された日付をクリックすることで実行されます。
連続した範囲を選択する場合は、開始点をクリックし終了点を「Shift」キーを押しながらクリックします。
また、不連続に選択する場合は、「Ctrl」キーを押しながらクリックして行きます。
- 図8-1 図7-1が実行されると、他のスライサーの表示が変わっているのに気が付くでしょうか。図7-1と図8-1では、「日付」は指定した部分のみが「濃い青」で表示されています。これは、このデータが表示されていることを示しています。「商品C」「数量」についても「濃い青」の部分が減っています。これも、「濃い青」に該当するデータが表示されていることを示しています。
- 図9-1 更に「商品C」について絞り込みを行うと、「日付」と「商品C」で絞り込みが行われた結果が表示されます。
- 図9-2 この時「数量」を見ると「1,2,4」が濃い青で表示されています。
これは、絞り込みが行われた表を見ると分かりますが、「日付」が2013/5/13で、「商品C」が1のデータを持つ行は、「数量」が「1,2,4」を持つデータしか存在しないことが分かります。 - 図9-3 指定したスライサーを解除するには、スライサーウィンドウの右肩に有る「フィルターマーク」をクリックします。
このようにスライサーを使うと、リアルタイムにデータ絞り込みの状況を見ることが出来ます。素早く表のデータの状況を把握するには便利な機能ですね。
テーブルサイズの変更
- 図11-1 「テーブルのサイズ変更」ダイアログボックスが表示されます。
- 図11-2 テキストボックスには、現在設定されているテーブル範囲が設定されています。変更するには、見出し位置は変更せずに、先に設定されている範囲に重なるように設定しなければなりません。
以上で、エクセルのテーブル(重複削除とスライサー)を使うは終わりです。
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