2013.06.18
カテゴリ:Access
アクセスでクエリを変更せずに抽出条件を変更する
こんにちは、 篠原です。
今日は、アクセスでクエリを変更せずに抽出条件を変更する方法です。
テーブル:データ02、クエリー:クエリー1を使用しています。
クエリを変更せずに抽出条件を変更するパラメータクエリー
クエリーを使って抽出条件を指定す場合は、デザイングリッドの抽出条件欄に条件を入力しますが、この方法で条件を指定すると、条件が変わる都度、この条件を変更するためにクエリーを変更しなければなりません。
しかし、パラメータクエリーを使えば抽出条件をクエリーを変更せずに実行時にその都度指定できますので、クエリーの変更まではしなくて済みます。
では、パラメータクエリーを作成してみます。
- 図1-1 図のようなクエリーがあるとき、日付を抽出条件にするパラメータクエリーを作成します。
デザイングリッドの抽出条件欄に「[日付入力]」と入力します。[]も必ず入力してください。
準備はこれで終わりです。簡単ですね。 - 図1-2 「クエリーツール」の「デザイン」タブの「クエリーの種類」グループから「実行」ボタンをクリックします。
- 図5-1 注意メッセージが表示されますね。でもメッセージを読んでみると、「式が正しくないか、複雑すぎるため評価できません。たとえば、数式に複雑な要素が多すぎます。変数に式の一部を割り当て、式を簡単にしてください。」という、日付を入力しなかっただけなのに、あまり的を得ていないメッセージが表示されて、ちょっと別のところ問題があるのではないかと思ってしまいますね。
「OK」ボタンをクリックするとクエリーの実行は終了します。
- 図7-1 「クエリーパラメータ」ダイアログボックスが表示され、パラメータとそのデータ型を入力しておきます。
パラメータ欄には、クエリーのデザイングリッドで入力した抽出条件と同じ[日付入力]と入力します。データ型には「日付/時刻型」をリストから選択します。 - 図7-2 「OK」ボタンをクリックします。
- 図8-1 ここでもう一度クエリーを実行(図1-2参照)して、パラメータに日付と認識できない値を入力して見ます。
「このフィールドに入力した値が正しくありません。たとえば数値型のフィールドに文字列を入力しました。」が表示され、先のメッセージとは違い、入力値の誤りが想像できるようなメッセージが表示されました。つまり、パラメータにデータ型を指定することで、ある程度のチェックはしてくれると言うことですね。 - 図8-2 「OK」ボタンをクリックすると、再度パラメータを入力できるようになります。これも先の図4-1(クエリーの実行は終了した)とは違い、再度パラメータの入力が出来るようになり、操作性は良くなていますね。
- 図10-1 では、抽出条件が二つになった場合の指定方法です。日付と更に商品名について選択をする場合です。
まず、図5-1と同じくパラメータを入力します。
- 図13-1 クエリーの実行結果が表示され、商品名が「いちご」で、かつ、日付が「2013/5/13」のデータが抽出されました。
つまり、抽出条件は、横方向に指定すると「AND条件」になります。また、縦方向に指定すると「OR条件」ということになります。
簡単に使えそうですね。パラメータクエリーはクエリーの変更をすることなく条件をその都度帰ることが出来る便利な道具です。
簡単な検索は、これで結構使えるようになります。
以上で、アクセスでクエリを変更せずに抽出条件を変更する方法は終わりです。
次回は、このパラメータクエリの抽出条件ををフォームを使って指定する方法を紹介します。
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