2017.04.27
カテゴリ:EXCEL
エクセルの範囲名「Print_Area」と関数で印刷範囲を自動拡張する
こんにちは、 篠原です。
今回は、エクセルの「Print_Area」という範囲名についてです。
この範囲名に関数を設定し、印刷範囲を自動で拡張する設定をしてみます。
エクセルで印刷範囲を設定する
エクセルで印刷範囲を設定してみます。詳細は以下のリンクをご覧ください。
参考リンク:
印刷範囲を設定する
この印刷範囲を設定すると、自動的に範囲名「Print_Area」という名前が定義されます。
この印刷範囲に関数を設定することで、印刷範囲を自動で拡張できてしまいます。
使用する関数は
範囲名の参照範囲に関数を設定し、印刷範囲を自動拡張する
範囲名を編集するには「名前の管理」機能を使用します。
- 1-1 「数式」タブから「名前の管理」ボタンをクリックすると、名前の管理ダイアログボックスが表示され、その中から「Print_Area」の範囲名を選択します。
- 1-2 参照範囲には、設定した印刷範囲のセル範囲が設定されています。
この部分を関数に変更します。
- 1-3 この例では、以下のとおりとなります。
=OFFSET(Sheet20!$B$3,0,0,COUNTA(Sheet20!$B:$B),5)
- 1-4 関数の意味は下記のとおりです。
この関数のポイントは、印刷範囲の行数をCOUNTA関数を使って可変にしているところです。
ただし注意が必要なのは、COUNTAが参照している列Bの途中に空白があると、この関数はうまく機能しないところです。
つまりこの関数の前提条件は、このCOUNTA関数が参照する範囲B列に、印刷範囲にしたい範囲の途中に空白セルがないことと、基準セルB3より上(B2,B1)が空白であることが正常に機能する条件となっています。
- 1-5 参照先テキストボックスに関数式が入力できたら「閉じる」ボタンをクリックします。
「変更を保存しますか」と応答が来ますので、「はい」ボタンをクリックします。
これでPrint_Areaへの関数式の設定は終わりです。
- 1-6 セル「B27」にデータを入力して結果を見てみると、印刷範囲が拡張されているのが確認できます。
- 1-7 1-4の前提条件に一致しない入力(例:セル B28にデータを入力)をすると、以下のように印刷範囲が期待する範囲とは異なる結果となってしまうことが確認できます。
この関数設定では、行数判定範囲に空白があるような使い方には対応できませんので注意してください。
以上で、範囲名(Print_Area)を使って印刷範囲を自動拡張する方法は終わりです。
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Tag: エクセル EXCEL 印刷範囲 Print_Area 自動拡張コメント