エクセルのよく使う関数、INT関数を使う
こんにちは、 篠原です。
今日は、エクセルでよく使う関数、INT関数です。
整数化をするINT関数
INT関数は、与えられた引数(小数点付きの数値)を整数化する関数です。
INT関数と同じような働きをする関数に
- TRUNC関数
- ROUNDDOWN関数
があります。これらの関数についても一緒に説明をすることにします。
■INT関数の書式(指定した数値を超えない最大の整数を返す。微妙な言い回しですね、マイナスの場合にこの表現がなるほどと分かります)
=INT(数値)
数値:数値、またはセルの参照。セル範囲を指定すると、セル範囲の最初のセルの値を参照して、整数化した値を返します。
■TRUNC関数の書式(数値の小数点部分を切り捨て、整数にするか、指定した桁数にします。)
=TRUNC(数値,切り捨て後の桁数)
数値:数値、またはセルの参照。
切り捨て後の桁数:既定値は「0(ゼロ)」です。省略可。プラス値を指定すると、小数点以下の切り捨てを行います。マイナス値を指定すると、整数部以下の切り捨てを行います(当然小数点以下も切り捨てられます)。
■ROUNDDOWN関数の書式(数値を指定された桁数で切り捨てる。)
=ROUNDDOWN(数値,切り捨て後の桁数)
数値:数値またはセルの参照
切り捨て後の桁数:省略はできません。プラス値を指定すると、小数点以下の切り捨てを行います。マイナス値を指定すると、整数部以下の切り捨てを行います(当然小数点以下も切り捨てられます)。
では、関数の使用例を見ましょう。
図1-1 INT関数の使用例です。
ここで注意して見ていきたいのは、INT関数の戻り値です。引数がプラスの場合とマイナスの場合をよく見てください。
これらの例では、引数は全てセル参照で指定しています。
図1-2 INT関数の数値は(+)、戻り値は(+)で、少数点以下を切り捨てた値となっています。
TRUNC関数を見ると、小数点以下は切り捨てる指定となっており、結果は、INT関数と同じです。
ROUNDDOWN関数を見ると、小数点以下は切り捨てる指定となっており、結果は、INT関数と同じです。
図1-3 INT関数の数値は(‐)、戻り値は(‐)で、少数点以下を切り捨てを行う際に、元の数値を超えない最大値という値となっています。つまりここでは「-124」となります。
TRUNC関数を見ると、小数点以下は切り捨てる指定となっており、結果は、INT関数と異なり、単純に小数点以下が切り捨てられています。
ROUNDDOWN関数を見ると、小数点以下は切り捨てる指定となっており、結果は、INT関数と異なり、単純に小数点以下が切り捨てられています。
図1-4 INT関数の数値は(+)、戻り値は(‐)です。図1-2と同じです。
TRUNC関数とROUNDDOWN関数は、図1-2の例と同じです。
図1-5 INT関数の数値は(‐)、戻り値は(‐)です。図1-3と同じです。
TRUNC関数とROUNDDOWN関数は、図1-3の例と同じです。
図1-6 INT関数の数値は(+)、戻り値は(+)で、少数点以下を切り捨てた値となっています。
TRUNC関数とROUNDDOWN関数は、INT関数と違い、小数点以下の切り捨てについて桁数を指定できるようになっています。ここでは小数点以下3桁で切り捨てる(4桁目を切り捨てて、小数点以下が3桁になるようにする)ように指定しています。
図1-7 INT関数の数値は(+)、戻り値は(+)で、少数点以下を切り捨てた値となっています。
INT関数との違いは、前図で述べましたが、この使い方は整数部の切り捨てを行う場合の方法です。整数部が切り捨てられた場合、その桁は「0(ゼロ)」という表示になります。
これで、INT関数とTRUNC関数・ROUNDDOWN関数との違いがお分かりいただけたと思います。
INT関数の使用例
ここでは、INT関数を使って、簡単な金種表を作ってみます。
この例は、MOD関数の時に説明をしていますので、そちらを参照してください。
使う関数は、INT関数とMOD関数です。
以上で、エクセルでよく使う関数、INT関数については終わりです。
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