エクセルのよく使う関数、ISERROR関数とエラー値について
こんにちは、 篠原です。
今日は、エクセルのよく使う関数、ISERROR関数とエラー値についてです。
エラーのチェックをする関数、ISERROR関数
■ISERROR関数の書式(引数で指定した内容にエラー値があるかチェックする)
=ISERROR(チェックしたい値)ーー>
チェックしたい値:セルアドレスを指定します。
ISERROR関数はチェックしたい値がエラー値 (#N/A、#VALUE!、#REF!、#DIV/0!、#NUM!、#NAME?、#NULL! のいずれか) となっているとき「TRUE」を返します。
この関数の使い方は、計算時のエラーの起る可能性が高いと思われる数式などで、事前に結果に対するエラー値を検査し、もしこの関数値が「TRUE」を返す場合には、「エラーがあります」や計算に影響の出ない数値に置き換えるなどの処理をし、エラーが無ければ、通常の計算処理をし、ワークシート上に「エラー表示」をさせないようにする時に役に立ちます。
例)
=IF(ISERROR(A1),"この計算はエラーになります",A1*1.05)
この例では、セルA1に計算式が有って、その計算結果によりA1がエラーになる場合には、「この計算はエラーになります」というメッセージを表示し、セルA1にエラーが無ければ、セルA1に1.05を掛ける処理をしています。
エクセルのエラー値について
エクセルのエラー値は、以下のようなエラー値があります。
エラー値 | エラー値の意味 | エラーの例 | 解決法 |
---|---|---|---|
##### | 数値の表示幅が足りない 日付表示設定セルにマイナス値が有る | セル書式が日付で値が-1などとなっている | 正しい日付にする |
#VALUE! | 関数の引数に不適切な引数が有る | =VALUE("abd") | 正しい引数を与える |
#NAME! | 範囲名が正しくない | =SUM(A1A10) | 正しい範囲名を設定する |
#REF! | 参照セルが削除されている | =A1+1がA1が削除され=#REF!+1 | 正しい参照セルを設定する |
#DIV/0 | ゼロで割り算した | =A1/B1 B1がゼロになっている | 分母がゼロにならない計算式を作る |
#NULL! | 範囲指定のコロンがない | SUM(A1 A10) | SUM(A1:A10)の様に範囲指定には「:」を指定する |
#NA! | Vlookupなどの検索関数で、検査値に不正な値 | =VLOOKUP(B1,E1:F10,2,false) | B1に適切なな値を設定する |
#NUM! | エクセルの計算できる範囲外の値 | =123456^1234556 | 適正な式になるように訂正する |
エラーの原因を説明するには、エラーを出して見ないと分からないものです。これらのエラーをすべて出すことは、通常の業務ではあまりないことでしょう。#NA!や#REF!などは比較的見ることのあるエラー値です。
VLOOKUP関数やセルの削除などで起きやすいエラー値ですので、数式を作って試してみるのがより理解を深める方法だと思います。
数式の入力例を掲載しておきます。
以上で、エクセルのよく使う関数、ISERROR関数とエクセルのエラー値については終わりです。
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