エクセルの表の統合

こんにちは、市民パソコン教室北九州小倉校の篠原です。

ちょっとひとり言

 2012/8にスタートした市民パソコン教室北九州小倉校のwebページの一日のアクセス数が初めて2000を超えました。あと少しで2年になります。ブログの件数も300件を超えました。よく続いたなぁ。後を振り返ってみれば300の足跡ができていました。


 今回は、エクセル(EXCEL)の統合の機能についてです。


 この操作はマイクロソフトOfficeのEXCEL2013で行います。

別々のワークシートやブックの表を一つにまとめる。



 図のように列タイトル、行タイトルが両者とも同じような(例では、一部異なるようにしています)ワークシートが別々にあり、これらの表を任意のワークシートに、結果として「合計、平均、…」などを作成することが出来る機能が、「統合」です。


 分散して作ってしまったワークシートや、ブックを一つにまとめることが出来るので、便利です。また随時更新されるような表は、統合の設定を保存することが出来るので、その都度更新して見ることも出来るようになり、効率よく処理を進めることが出来ます。


 では、捜査してみましょう。

  • 1-1 図のような、ワークシートがあるとき、それぞれの表の合計結果を参照元のワークシートの任意の位置に表示してみます。
    エクセルで表を統合する:

  • 1-2 まず、統合結果を表示するワークシートを表示し、統合結果を表示する任意のセル位置を選択しておきます(統合結果は選択されたセルが左最上部となります。セル範囲を選択した場合は、選択された範囲で統合が行われます)。
    エクセルで表を統合する:統合表のサンプル

  • 1-3 「データ」タブ、「データツール」グループの「統合」ボタンをクリックします。
    エクセルで表を統合する:統合ボタン

  • 1-4 「統合の設定」ダイアログボックスが表示されます。
     -集計の方法(合計、データ個数、平均、最大、最少…などの集計方法が選択できます(例は合計です)
     -統合元範囲(統合したいセル範囲です)
     -統合の基準(統合元範囲の上端行、左端列がタイトルや項目名となていることが前提となっています)
     を指定します。
    エクセルで表を統合する:統合の設定項目

  • 1-5  「統合元範囲」では統合したいセル範囲を指定します。「セル参照」ボタンをクリックすると、セル範囲選択ボックスが表示されるので、範囲をドラッグして指定することも出来ます。もちろん範囲が分っていれば、手入力も可能です。
  • 1-6 「追加」ボタンをクリックします。
    エクセルで表を統合する:統合範囲の指定

  • 1-7 統合元範囲がリストボックスに追加されます。
    エクセルで表を統合する:統合範囲の追加

  • 1-8 同様に図1-5から図1-7の操作を必要なだけ繰り返します。今回の例は、二つのワークシート範囲としました。
     また、範囲の開始セル位置はそれぞれのワークシートで異なる位置を指定することが出来ます。列数や行数も完全に一致する必要はありませんが、統合結果に意味があるように範囲を指定する必要はあります。
    エクセルで表を統合する:統合範囲の追加指定

  • 1-9 「統合の基準」にチェックを付けます。
    • 上端行:列タイトルを基準に統合を行います。行数の違いは無視されます。図1-1の例では、列タイトル「列Aから列H」までが統合の対象となります。例では、二つのシートの列タイトルが一部異なるように設定しています。
    • 左端列:行タイトルを基準に統合を行います。図1-1の例では、行タイトル「行2から行22」までが統合の対象となります。例では、二つのシートの行タイトルが一部異なるように設定しています。
       まず、上端行を統合の基準とした場合です。


       「上端行」にチェックを付けます。
  • 1-10 「OK」ボタンをクリックします。
    エクセルで表を統合する:統合の基準上端行

  • 1-11 統合結果は、「列Aから列H」の名前で統合処理が行われます。例では同じ列名が合計され、二つのシートで、列Gと列Hが二つのシートに共通しない列タイトルとなっているため、別々に統合され合計されているのがわかります。
    エクセルで表を統合する:統合の結果上端行

  • 1-12 左端列で統合処理をします。統合の基準の「左端列」にチェックを付けます。
  • 1-13 「OK」ボタンをクリックします。
    エクセルで表を統合する:統合の基準左端列

  • 1-14 統合結果は、「行1Aから行22」の名前で統合処理が行われます。例では同じ行名が合計され、二つのシートで、行21と行22が二つのシートに共通しない行タイトルとなっているため、別々に統合され合計されているのがわかります。
    エクセルで表を統合する:統合の結果左端列

  • 1-15 上端行、左端列を同時に指定した場合の結果は、図の通りです。
     赤の塗りつぶしは、二つのシートでどちらにも存在しない部分で、結果は空欄となります。
    エクセルで表を統合する:統合の基準と結果行列同時

  • 1-16 「統合元データとリンクする」チェックは、参照元のデータが別のブック(Book)にある場合に指定でき、統合元の範囲が、同一ブック内の範囲を混在することは出来ません(統合実行時にエラーになります)。
     ブックへの参照は先に参照元になるブックを開きエクセルのブックを指定後、図1-5から図1-7の操作を繰り返します。ブックの切り替えはタスクバーから行うのが簡単です。
    エクセルで表を統合する:統合元データとリンク

  • 1-17 統合元データとリンクするを指定した統合結果は図のとおりとなります。
     合計の場合は、SUM関数とブックへのセルの参照式が自動的にセット後、グループ化され合計行のみが表示された状態になります。統合先のブックは、統合元ブックのワークシートが更新されると、自動的に更新されます。
    エクセルで表を統合する:統合と計算式


    これで、エクセル(EXCEL)の表の統合については終わりです。






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    Tag: エクセル EXCEL 統合 ワークシートの統合 ブックの統合 グループ化 投稿の基準 統合元 統合先

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