エクセルの便利な関数:COUNTA関数の使い方

こんにちは、 篠原です。


今回の便利な関数、3回目は「COUNTA関数」です。

便利な関数

これから解説予定の関数は以下のとおりです。

  1. INDEX関数
  2. MATCH関数
  3. COUNTA関数
  4. INDIRECT関数
  5. OFFSET関数
  6. 名前定義 Part1
  7. 名前定義 Part2
  8. データの入力規則

COUNTA関数

 COUNTA関数は、指定したセル範囲・値の中から、空白でないセルの個数を数える関数です。
 以前、COUNT関数を解説したページがありますので、こちらもご覧ください。


 COUNTA(セル範囲,値,,…)


 セル範囲:空白セル以外を数えたいセルの範囲またはその参照を指定します。
 値    直接、値を指定することも出来ます。文字や数値。


セルの内容の説明

  1. J32:空文字式 =""
  2. J33:スペース スペースキーで入力できる文字(半角、全角文字がある)
  3. J34:未入力セル(何も文字や数値、計算式が入力されていないセル)
    ここでは、要するに、エクセルのセルに入力した、または未入力で、表示として見えない状態にあるものです。
    COUNTA関数を利用するときに、気を付けておかなければならないデータたちです。

COUNTA関数の使い方 その1

  • 1-1 COUNTA関数使い方の例1(セル範囲を指定する)
    COUNTA関数:空白でないセルをセル範囲で計算

  1. 計算式

     =COUNTA(J32:J34)



    この場合 検索範囲内の空白でないセルの個数は「2」となります。
    ここで分かることは、

  2. 未入力セルのみが、空白でないセルとして認識されている。
  3. 数式の入力されているセルで、結果が空文字のセルは空白ではないと認識される
  4. 空文字は、エクセルでは、空白ではない


    ここでひとつ実験してみます。
    セルJ32には、数式で「=""」が入力されています(結果が空文字)。
    このセルをコピーし、同じ位置に値張り付けをしてみると、どうなるでしょうか。空文字が貼り付けられるので結果は「2」となり変わりません。
    これは厄介な結果ですね。
    見た目は、空白セル(未入力セル)も空文字セルもまったく同じように見えてしまうからです。
    J32セルを編集状態にして、そのまま「ENTER」キーを押すと、あ~ら不思議。COUNTA関数の結果は「1」となり、結果からJ32セルは未入力セルになってしまいました。
    空白セル、空文字については、その取り扱いには注意が必要です。

  • 1-2 COUNTA関数使い方の例2
    COUNTA関数:空白でないセルをセル範囲の名前で計算

  1. 計算式

     =COUNTA(セル個数)
     セル個数:J32:J34のセル範囲の名前



    この場合 前の例と同様に空白でないセルの個数は「2」となります。



  • 1-3 COUNTA関数使い方の例3
    COUNTA関数:空白でないセルをセル範囲や定数などで計算

  1. 計算式

     =COUNTA(J32:J34,"",,)



    この場合 前の例の結果を踏まえてみると、第一番目の引数で「2個」、第2番目の引数で「1個」の結果を得ることはわかります。
    さらに第3番目、第4番目の引数でどうなるかと見ると、関数の結果は、「5個」となり、引数の値を省略した場合、省略した部分は空白でない値と認識されるようですね。このように、直接「数値や文字列」を指定して使用することはあまりないと思いますが、関数の特性として知っておくことは、有用だと思います。

COUNTA関数の使い方補足


  1. 計算式

     =COUNTA(A:A)
     =COUNTA(1:1)



    この引数の指定では、
    A:Aで列全体の空白でないセルの個数を返します。
    1:1で行全体の空白でないセルの個数を返します。


    以上、COUNTA関数の使い方でした。


    ◆参考
    エクセルの空白セルと空文字列については、リンクを参照してみてください。とてもよく考察されていると思います。一つの関数の性質を深く掘り下げてみるのも面白いものですね。ヘルプを見ただけではここまで詳しくは分りませんからね。




    ブログのお題拝借?
    Tag: エクセル EXCEL COUNTA関数 空白セル 空文字

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