2016.03.10
カテゴリ:EXCEL
エクセルの便利な関数:COUNTA関数の使い方
こんにちは、 篠原です。
今回の便利な関数、3回目は「COUNTA関数」です。
便利な関数
これから解説予定の関数は以下のとおりです。
- INDEX関数
- MATCH関数
- COUNTA関数
- INDIRECT関数
- OFFSET関数
- 名前定義 Part1
- 名前定義 Part2
- データの入力規則
COUNTA関数
COUNTA関数は、指定したセル範囲・値の中から、空白でないセルの個数を数える関数です。
以前、COUNT関数を解説したページがありますので、こちらもご覧ください。
COUNTA(セル範囲,値,,…)
セル範囲:空白セル以外を数えたいセルの範囲またはその参照を指定します。
値 直接、値を指定することも出来ます。文字や数値。
セルの内容の説明
- J32:空文字式 =""
- J33:スペース スペースキーで入力できる文字(半角、全角文字がある)
- J34:未入力セル(何も文字や数値、計算式が入力されていないセル)
ここでは、要するに、エクセルのセルに入力した、または未入力で、表示として見えない状態にあるものです。
COUNTA関数を利用するときに、気を付けておかなければならないデータたちです。
COUNTA関数の使い方 その1
- 計算式
=COUNTA(J32:J34)
この場合 検索範囲内の空白でないセルの個数は「2」となります。
ここで分かることは、
- 未入力セルのみが、空白でないセルとして認識されている。
- 数式の入力されているセルで、結果が空文字のセルは空白ではないと認識される
- 空文字は、エクセルでは、空白ではない
ここでひとつ実験してみます。
セルJ32には、数式で「=""」が入力されています(結果が空文字)。
このセルをコピーし、同じ位置に値張り付けをしてみると、どうなるでしょうか。空文字が貼り付けられるので結果は「2」となり変わりません。
これは厄介な結果ですね。
見た目は、空白セル(未入力セル)も空文字セルもまったく同じように見えてしまうからです。
J32セルを編集状態にして、そのまま「ENTER」キーを押すと、あ~ら不思議。COUNTA関数の結果は「1」となり、結果からJ32セルは未入力セルになってしまいました。
空白セル、空文字については、その取り扱いには注意が必要です。
- 計算式
=COUNTA(セル個数)
セル個数:J32:J34のセル範囲の名前
この場合 前の例と同様に空白でないセルの個数は「2」となります。
- 計算式
=COUNTA(J32:J34,"",,)
この場合 前の例の結果を踏まえてみると、第一番目の引数で「2個」、第2番目の引数で「1個」の結果を得ることはわかります。
さらに第3番目、第4番目の引数でどうなるかと見ると、関数の結果は、「5個」となり、引数の値を省略した場合、省略した部分は空白でない値と認識されるようですね。このように、直接「数値や文字列」を指定して使用することはあまりないと思いますが、関数の特性として知っておくことは、有用だと思います。